あくまで素人考えで確証はないですが、暇つぶしがてらにでもなれば幸いです。
メダカ飼育、特にブリードで重宝されているであろうグリーンウォーター。葉緑素を持つクロレラやミドリムシなどの植物プランクトンや藻類が飼育水に発生、増殖することで緑色に見えることで、それらはメダカの餌となり、日中は酸素の供給し、メダカの排泄物や残餌などの余分な有機物を消費して飼育水の腐敗を抑制するに効果があったりと、見た目の鑑賞性は下がってしまいがちですが(参考画像のスイレンが咲いているような感じになれば見栄えすると思うのですがね)、適正なバクテリアや藻類の発生比率が大きければ、メダカの生命維持環境を好転させてくれる素晴らしい状態といえるかと存じます。
このグリーンウォーターですが、屋外飼育ならば、5月初旬の気温が25℃を超えてくるあたりに勝手に発生しだして、日が短くなり最高気温20℃を下回るころには何もせずとも飼育水が透明に戻るというサイクルになっているかと存じます。
ここから発生し、増殖、維持させるに必要な条件には光と温度が関係していることが示唆されます。藻類は当然ながら植物プランクトンと呼ばれるだけあって、光合成して生存エネルギーを作り出しているわけですから光が必要なのは当然です。また温度に関しても、水分子の振動が大きいほうが水中に溶け込んでいる酸素や二酸化炭素がよく動き、何かと反応するエネルギーが高い状態にある(それだけ原子や分子の衝突が頻繁に起こるので大気に飛び出し、結果として水中に溶け込める量が減るのでしょう)ので植物性プランクトンらは効率よく光合成ができるといえます。
これだけの条件ならば、通常室内で熱帯魚を飼育している水槽ならば十分満足しているといえるのですが、普通に水槽を管理している限りでは植物プランクトンよりも先にバクテリアやコケが栄養分を吸収しているためか、飼育水が緑色に染まった経験は一度しかありません。その時は水換え後に濾過装置のスイッチを入れ忘れてそのまま3日経過したときになりました。若干生臭い感じがしたので、光合成もするかもですが、主に飼育水中に漂う有機物を分解するような藻類が発生したのかなと考えています。また、水耕栽培では、長期にわたり液肥の入った水で満たされた容器を維持する過程で藍藻が発生します。これらから、十分な栄養と水草や葉物野菜が成長する程度の強い光があり、それなりの温度で保たれていても、水面が揺れずに酸素と二酸化炭素が水中に溶け込みにくい状態では植物プランクトンの発生は難しいと考えられ、うまく酸素と二酸化炭素を溶け込ませる環境をつくっても別のバクテリアやコケが多く繁殖して狙いのグリーンウォーターにはなりにくいと考えられます。しかし屋外飼育ならば、日光に当てておき、たまに吹く風で水面が揺れる程度での酸素と二酸化炭素の供給され温度が上がってくると勝手にグリーンウォーターになってしまします。
ここで人工的に再現が難しいの日光が一番のポイントになってくると考えられます。LEDライトや蛍光灯などの人工的な照明は波長の強さ、重なり具合が日光と異なります。日光には色んな波長の紫外線も含まれます。日焼けが気になりますが皮膚を日光に曝すことでビタミンD3が作られて、人体への好影響が期待できるとされています。カルシウムの吸収効率を高め、最近は免疫力アップ効果がある、自閉症にも関連しているとか。
またアクアリウム用品の殺菌灯も紫外線を照射して水中に浮遊する菌を殺して病気を予防しようというものです。短い波長の光エネルギーによりビタミンD3がつくられたり、あるいは菌のDNAを損傷して殺したりできることから、特定波長の紫外線を発し、ミドリムシやクロレラが優位に増えさせ、藍藻などのアオコがほぼ発生しないグリーンウォーターにすることができる室内照明がでてくるかもしれませんね(既に市販されていましたらリサーチ不足ですみません)。睡蓮鉢のスイレンの手入れを怠って葉が伸び放題になって光を遮断する状態になったり、下手に生体を追加して排泄物などの有機物の発生量が増えたりすると途端にアオコの類が優位になってしまったりするので、そういった状況を光を当てるだけで好転させてくれるような便利アイテムが欲しいです。
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