ポリプテルス飼育記録_22

本記事はポリプテルスセネガルスの飼育記録です。

ポリプテルスは恐竜が闊歩していた時期以前より姿を変えずに現代まで存続している古代魚です。種類により体長100cmを超えるものから成魚でも30cm程度に留まるものまで存在します。ポリプテルスセネガルスは60cm水槽で飼育可能といわれ、比較的安価であることから古代魚飼育の入門種とされています。柄のないシンプルな体表をしており、アルビノやプラチナ(白色色素が多い)、ヒレ長などの特殊個体が多く作出されている種です。

飼育設備

鈴木製作所らんちゅう水槽(60cm×45cm×高さ30cm 水量:約65L)にて飼育しています。一般的な60cm水槽(60cm×30cm×高さ36cm 水量:約57L)よりも奥行方向に幅をとることで10%程度水量が多くなります。また高さが6cm低くなるので水槽台の下段に設置してもメンテナンス性の向上が期待できます。

らんちゅう水槽で飼育して1年経過しました。ガラス面は一切掃除していません。フネアマガイをメンテナンス生体として導入しておくことで観察しやすい状態を維持できています。底面にガーネットサンドを敷いています。フネアマガイはガーネットサンドの上を移動するのが嫌なのかガラス面やヒーターにへばりついている様子をよく見ます。

近寄ると粗は見えますが、結果的にベアタンク時よりもメンテナンスする面積を制限してしまったので遠目からだと見た目キレイなガラス面を維持できているのかなと。


インフレの影響か需要が高いのか値段が上がっている気がする・・・

日常管理

ポリプテルスはとても丈夫な種とされています。1ヵ月以上も餌を与えなくても餓死せず、固い鱗で覆われているので皮膚病の類に罹りにくいとされています。ただし薬に弱いとされているので、病気になった際は魚病薬を使用するか悩ましいです。病気は主に飼育水が汚れることで生体にストレスがかかる、富栄養化によって病原菌が増える等が原因です。よってできるだけ水質を汚れていない状態を維持すべく定期的に水質検査をしています。水質検査はテトラのアプリと検査試験紙(6in1)で確認しています。続けることが大事と考えて、できるだけ簡単な方法を選択しています。
検査結果(直近三か月)と給餌量をグラフ化して給餌量の目安としています。餌は人工飼料「グロウF」を与えています。

重要視しているものはNO2(最適数値は0.30mg/L以下)とNO3(最適数値は25mg/L以下)、pH の3点です。
NO2やNO3は生体の代謝物や排泄物を分解する過程で発生するものです。水中に多く存在するとお魚の免疫を弱らせてしまう可能性があるので、低い値で留めるよう給餌量に気を付けていきたいです。
pHは酸性かアルカリ性かを示す指標で、その変化は生体にとって大きな負荷になります。大きな変化は水換えなどのメンテナンスをする際に起こりうるので事前に値を確認して水換えする水量も考えていきたい。


餌は人工飼料「グロウF」を与えています。小麦粉フリーな餌なので消化器系への負担軽減が期待できます。1日2,3粒を目安に水質検査結果を見ながら増やしたり減らしたりしています。


生体動向・今後の方針

最近になって何となく給餌タイミングで餌の散らかし、食べ残しの具合に差があるような気がしています。お試しとして給餌時間を変更してみようかなと考えています。

餌のレパートリーとして昨月まで冷凍アカムシを与えていましたがお残しするようになったので、代わりに冷凍ドジョウを与えてみました。興味を示すがあまり食べない。食べやすいよう細かく切っても変わらず。趣向に沿う餌を探すのは面白いけれど、食べてくれないと精神的に辛い。しばらくは外の水鉢で繁殖しているミナミヌマエビをおやつ替わりに与えてみようかなと。

メダカ水鉢のメンテ要員として放ったミナミヌマエビは放置でも数が増えていく。

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