ベランダのビオトープ_立ち上げ5ヵ月後

アクアリウム

猛暑日が続き、夜になっても涼しくない時期になりました。日が昇ってくる時間が遅くなってきていますが高めの水温が維持されてか早朝でもメダカたちの活性は良さそうでエサの食い付きはいい感じ。暑い日々の癒しです。
さて、本記事はメダカを生存維持させるためにビオトープの環境がどうなっているかの観察、それを振り返る記録みたいなものです。
これからビオトープをはじめてみようかなとお考えのあなたのご参考になれば幸いです。

飼育設備

水量はできるだけ多いほうが維持管理が容易になります。水温や水質の変化が緩やかになるので導入する生体へのストレスが小さくなります。
上記を踏まえて容量23Lの水鉢でビオトープを展開しています。手ごろなお値段のポリプロピレン製です。対候性は低めな素材ですが厚み1cm程度なので丈夫であり、価格に対してチープさを感じさせない良い鉢かと存じます。色はいくつかバリエーションがあります。


ビオトープはベランダに設置しています。東に位置したベランダで昼前頃から日陰になるので水温の過度な上昇は抑えられると推測していますが、打ち水効果を期待してエアコン室外機ドレンからの排水で地面が湿気る場所に置いています(2022年3月時点で撮影)。

また、床の温度変化の影響を抑えるために鉢と床の間に板を挟みました。風通しを良くするために間隔も空けています。これらも水温変化を緩やかにする狙いがあります。沈めているスイレンが生長して水面を葉で覆うことで陰ができるので、スダレ等の日よけは設置していません。

水質確認

水質は毎週テトラの6in1を用いて確認しています。継続的にビオトープ内の環境を確認・維持することが目的です。
水質状況について、pHは8付近のアルカリ寄りで前月と変わらず。NO2とNO3も安全域の状態ですが、NO3がほぼ未検出状態です。水質浄化バクテリアが存在していない、もしくは非常に少ないことが窺えるので、今月はあえて水換えはせずに足し水のみで飼育水の富栄養化を図り、バクテリア増殖を狙ったのですが効果はみられませんでした。

それでもNH4/NH3は黄色の0mg/Lとなっており、アンモニア中毒はなさそうです。現状はエサの残りやメダカからの排泄物といった水質を悪化させる成分を上手く無害化する何かが働いているようですが懸念は残ります。

生体の動向

導入している生体は冒頭に記載の通りメダカ(幹之メダカという改良品種)です。

エサの取り合いする様子を見せる程元気な個体もいますが生存数が減ってしまいました。pHが高い状態が続いたためかここひと月で5匹しか確認できません。残り4匹はどこに消えたのか・・・。

死骸は確認できていませんが、最近になって稚エビをビオトープ内で確認できました。導入したことを忘れていたミナミヌマエビが繁殖していることが窺えます。これらからメダカの死骸はおそらくミナミヌマエビ美味しくいただいたのだと推測します。

メダカの稚魚は現段階で2匹が生存。小さいながらも親魚たちと同等の姿になっていることが分かるので成育は悪くないと判断します。

ビオトープには植物も導入しています。ウィローモスとスイレンの2種です。

植物は生長する過程で水中の栄養分(メダカの餌のたべ残しや排泄物などの水を汚すもの)を消費してくれるはずなので水質浄化を狙えます。
特にウィローモスは生長が早いので期待が持てます。若干アルカリに傾いた水質ですが健在です。

水温が高いためか7月から卵は確認できていませんが、メダカの産卵床にもなります(2022年5月に撮影)。

スイレンは素焼き浅鉢に植えて水鉢中央に設置しています。土に緩行性肥料を混ぜていますので植物の生長に伴う水の富栄養化を防ぐ効果は望みませんが、土の表層や素焼き鉢側面などの細かな凹凸があるところに水質浄化バクテリアが付着・増殖してくれることを狙います。お手入れとしては黄色くなってきた葉を切除する程度です。

状態事態は良好と考えています。葉は毎週のように新しいものを生やします。要因は不明ですが導入3年目にして花を咲かせました。スイレンの花は儚かったです。三日程度で花が終わり、咲いている時間も朝6時ごろから正午くらいまでと短いです。最後の日に花が閉じた後そのまま水没していました。

施肥は年1回の植替えのときだけ実施しています。スイレンは肥料をよく消費するので毎月少量を追加するのが好ましいそうですが葉を出され過ぎてもメダカが見えなくなってしまうので追肥は実施しません。

今後の活動予定

全体的な方針は変わらず現状維持です。メダカの生存数を現状維持できるように水質検査は継続していきたいです。懸念点としてはpHですがメダカの稚魚やミナミヌマエビが現状でも生存しているので問題視しなくても良いのかなとも考えています。また、スイレンの用土に混ぜ込んでいる緩行性肥料が切れてきているのか、生やす葉のサイズが小さくなっている模様です。このまま追肥せず、pHが下がってきたらpH上昇の原因は肥料ということになるのかな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました