日が出ている時間が日に日に短くなり朝晩が過ごしやすい季節になりました。この時期からは通勤前に明るくならないので平日にメダカを見ることが難しくなってきます。
水温も下がってメダカたちの活性が落ちてくるので給餌量を抑えていくころかと存じます。
さて、本記事はメダカを生存維持させるためにビオトープの環境がどうなっているかの観察、それを振り返る記録みたいなものです。
ビオトープをはじめてみようかなとお考えのあなたのご参考になれば幸いです。
飼育設備
水量はできるだけ多いほうが維持管理が容易になります。水温や水質の変化が緩やかになるので導入する生体へのストレスが小さくなります。
こちらでは容量23Lの水鉢でビオトープを展開しています。手ごろなお値段のポリプロピレン製です。対候性は低めな素材ですが厚み1cm程度の容器なので丈夫です。円周方向に節のような凹凸が施されたシンプルなデザインです。内側上部にも円周方向に筋が入っていおり、そちらは水位の基準としても使えそうです。色はグリーンのほかにグレー、ホワイト、ベージュ、ブラウンと色を選べます。
水温上昇の対策として、エアコン室外機ドレンからの排水で地面が湿気る(気化熱により水温上昇抑制を図る)場所に置いています。その他 水温変動を和らげる策として、床の温度変化の影響を抑えるために鉢と床の間に板を挟んでいます。風通しを良くするために間隔も空けています。
我が家のベランダは東向きにあり、正午くらいには日陰になることから日よけ等は設置していません。
生体の動向
導入している生体は冒頭に記載の通りメダカ(幹之メダカという改良品種)です。
現在で3匹しか確認できていません。メダカの稚魚(幼魚?)も1匹のみ。親メダカは大半を生存させられず子も1匹しか残りませんでしたが、残った子はとても元気で、隔離容器から解き放っても親メダカに物おじせずエサを取りに来ます。越冬できるよう、しっかり体力をつけてほしい。
ミナミヌマエビは容器の壁面、スイレンの葉、カメラを向ければどこにも映るくらいにうじゃうじゃいるようなのでしっかり繫栄していると判断しています。透明度の低い飼育水が効いているのか稚エビの生存率は高い模様。
ビオトープには植物も導入しています。ウィローモスとスイレンの2種です。
植物は生長する過程で水中の栄養分(メダカの餌のたべ残しや排泄物などの水を汚すもの)を消費してくれるはずなので水質浄化を狙えます。
特にウィローモスは生長が早いので期待が持てます。若干アルカリに傾いた水質ですが健在です。水温が下がり始めて産卵・孵化が困難な時期に入りましたが、メダカの産卵床としても働いてくれます(2022年5月に撮影)。
スイレンは素焼き浅鉢に植えて水鉢中央に設置しています。土に緩行性肥料を混ぜていますので植物の生長に伴う水の富栄養化を防ぐ効果は望みませんが、土の表層や素焼き鉢側面などの細かな凹凸があるところに水質浄化バクテリアが付着・増殖してくれることを狙います。お手入れとしては黄色くなってきた葉を切除する程度です。
肥料の効果が薄れたためか、水温ないし水質の問題か、生えてくる葉のサイズが可愛らしくなってきました。時期的にも2回目の開花はなさそうです(2022年8月に撮影)。
水質確認
水質は毎週テトラの6in1を用いて確認しています。継続的にビオトープ内の環境を確認・維持することが目的です。
水質状況について、pHは8付近のアルカリ寄りで前月と変わらず。Sep.1stのNO2が高いのは雨の日が続いて植物の光合成を促されず酸素供給量が落ちたので水質浄化バクテリアの活性が下がったのかなと予想しています。その週を除いてはNO2とNO3も安全域で、メダカの稚魚は生存しており、稚エビも結構多数生存しているので環境は悪くないのかなと。
今後の活動予定
水温が下がる時期にはいるのでメダカへの給餌量を抑えます。足し水は水道水とビオトープ内の水の温度差に注意して生体に負荷をかけないよう気を付けたい。
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