ベランダのビオトープ_来春に向けての反省

アクアリウム
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スイレンを自宅で咲かせてみたい、ついでにメダカも泳がせたいとはじめたビオトープについて、今年もスイレンは咲きませんでした。またメダカも気付けば消失している始末で今年スタートした状況よりも後退したという結果でした。
悪い事例として2021年の活動を振り返り、来春の活動開始までに何をするかを整理しておこうという趣旨の記事です。これからビオトープをはじめてみようかなとお考えのあなたの反面教師的な参考になれば幸いです。実施した内容はまとめの項をご覧下さい。

外観

上からみた鉢の様子を時系列的に並べてみました。鉢は容量5L未満(直径30cm深さ15cm程度)です。

睡蓮への施肥は5月3週目に実施しました。施肥後に生えてくる葉が大きくなったことから肥料の効果が見て取れます。また、5月はじめに気温が上がってグリーンウォーター化(植物プランクトンが大量?発生している状態)したのですが、スイレンの急成長とともに水の透明度が上がりました。植物プランクトンの必要とする栄養分がスイレンに奪われて衰退したのかもと考えています。

7月から水の透明度が落ちています。グリーンウォーター化が大きく進みました。水温が高ければ植物プランクトンの活性が上がることが伺えます。10月に入り、日照時間、水温低下とスイレンの花が咲くことはほぼないであろう時期になったところで観察は終了としました。

水質

水質検査は施肥後1週間経過してからの実施しはじめ、その後毎月1回ペースで実施しました。

開始当初からNO2が高いのは、メダカの数を2匹から7匹へ一度に大きく増やしたからと思われます。水量5l程度の水鉢に対して過密状態となり、給餌は一切実施せずでも水質浄化が追い付かずにメダカを弱らせた可能性があり、全滅の大きな要因と考えられます。これは飼育容器を大きくできれば解消するので次回は水鉢をサイズアップして再トライしたいところです。

また、昨年と比較してGHとKH(水の硬度に影響)が高くなっています。これらはスイレンを植えた鉢から硬度を上げる成分が溶け出たからかと思います。

pHがアルカリ寄りであることは水質検査開始の1週間前に追加した緩効性化学肥料(マグァンプK)の影響と考えています。メダカにとっては好ましいpHと言えずストレスを与え続けて短命に終わらせてしまった要因とも考えられます。
おそらくスイレンとウィローモスの生長に必要な量よりも過剰に窒素やカリウムが溶け出したのかなと推測します。

まとめ

ビオトープへ実施した内容は次の4点です。

  • スイレンを素焼き鉢に植え替えて沈めた(植え替え時にマグァンプKを6粒埋め込み)
  • メダカを4月末に5匹追加
  • スイレンに施肥(マグァンプKを5g追加)
  • 維持管理は足し水のみ、給餌はしない

メダカは数を減らし続けるも4月末から9月中旬まで生存しました。おそらくグリーンウォーター化(植物性プランクトンが発生)してミジンコなどの微生物も発生していたことから餌に困らなかったと考えます。生存維持できる程の微生物の発生がマグァンプKによる水の富栄養化等によるものかは不明ですが、グリーンウォーター化していれば給餌なしでも維持できると考えます。
スイレンについて、施肥(マグァンプKの追加)は葉が2倍以上に大きくなっているので成長に効果的といえます。施肥の意図は花を咲かせることですが、直射日光の差し込む時間が5時間程度と短いためか花芽はできずでした。またマグァンプKの追加量については、pH上昇の要因かと思われるので株に対して過剰であったと考えます。

次回は、メダカの維持(できれば繁殖)を、スイレンは株を維持させるまでを目指して、マグァンプKは使用せず、メダカに少量から人工飼料を与え、食べ残しや糞などの有機物を糧として一年を越せるか試みようかと考えます。

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