20cmキューブ水槽でアクアリウム

小型水槽を設置してアクアリウムをやってみた経験談を記載します。

リビングなどの人が生活しやすい温度の空間に設置してヒーターをなくし、広い範囲の水温に対応できる生体だけを選んで、水換えなどのお手入れも簡単にできるように底面は薄く砂利を敷くだけにして、水草は石や流木に付着させられる品種にといった、手軽に維持管理できることを一番に考えて水槽を立ち上げました。

室内の省スペースで アクアリウムをはじめてみたい あなたのご参考になれば幸いです。  

設備

設備のリストは以下の通りで、合計費用は税込み\15,700程度でした。()内に当時の購入金額を記載します。

  • 水槽台(\3,800):GEX 60cm水槽用 組立2段台BK + ダイソー 桐すのこ 31cm×30cm
    水槽(\2,500):20cmキューブ水槽
    濾過フィルター(\3,500):GEX メガパワー2045
  • 濾材(\2,200):ウォーターエンジニアリング リバースグレイン フレッシュ 200cc 2個入
    ヒーター(\0):なし
    クーラー(\0):なし
    温度計(\200):GEX クリスタル水温計 S アクアブルー ジェックス
    カルキ抜き(\500):GEX コロラインオフ 500cc カルキ抜き(淡水海水両用)
    バクテリア(\2,000送料込み):バクテリア本舗 サムライEX
    掃除用具1(\,600):GEX おそうじラクラク クリーナースポイト
    掃除用具2(\110):ダイソー 耐熱計量カップ

濾過フィルターは当初GEX スリムフィルターSSN(外掛け)を使用していましたが、飼育水の総硬度が上がり続けたことを考慮してGEX メガパワー2045(外部)へ強化しました。濾過槽にいれた濾材リバースグレインにより総硬度が下がり、結果として水草の成長が良くなったと感じています。

管理

週一回に2L程度の飼育水を交換します。水を抜くときはクリーナースポイトで底面に溜まっているゴミを一緒に吸い取ります。新しく入れる水は別容器でカルキを抜いたものです。月一回で濾過フィルターの綿を更新します。

導入生体

ミナミヌマエビ:見た目は虫。ですが虫嫌いでも可愛いと感じるくらいの不思議な愛嬌があります。流木や石などの水槽アクセサリに発生するコケなどや、混泳生体向けの餌の食べ残しを糧とするので、水槽を見た目きれいに保つのに貢献してくれる頼もしい生体です。コケとりなどが億劫に感じるあなたにおススメしたいです。ヒーターなし(水温15℃以下)で生存可能です。年に1回程度、水温が20℃以上の期間に抱卵、繁殖しています。ですが生存競争が働いているためか個体数を10匹以上確認したことはないです。飛び出し事故もありますので、水位を低めにするか、フランジなどの設置をおススメします。

アカヒレ:背ビレと尻ビレの付け根が朱色で、縦に銀色の筋が一本入っている見た目で華やかです。ヒーターなし(水温15℃以下)で生存可能で、貪欲に餌をとりに来ます。餌はデルフレッシュフードSサイズもしくはff num03を2日に一回、1匹につき2粒です。3匹導入したのですが、数が悪かったためか弱い個体はいじめられる状況がよくみられました。強い個体1匹だけが餌を独占するような状況が続き、最も弱い個体を亡くしてしまう事故を起こしてしまいました。ちなみにいじめていた個体は元気が良すぎたせいか飛び出し事故を起こさせてしまい、亡くしてしまいました。フランジ設置などで隙間をなくす工夫は必要です。

サザエ石巻貝:とげのついた巻貝で、黒と茶色のストライプが美しいです(写真準備中)。水槽壁面に付着するコケなどを糧にしますので、20cmキューブ水槽では1匹でいつでもクリアな視界を保ってくれる、いてもらわないと困る生体です。水槽掃除をできるだけサボりたいあなたにおススメしたいです。ヒーターなし(水温15℃以下)でも越冬できました。

マツモ:ライトグリーンのフサフサした尻尾のような水草です。水中に浮かべておくだけの簡単管理です。日本の野生に存在しているので、ヒーターなしでOKですが、20℃程度の水温でないと成長が鈍る感じがします。ミナミヌマエビと一緒に入れておくだけで涼やかな気分になります。

ウィローモス:見た目は緑色の毛糸です。切れ端を水中にいれておくだけで、勝手に何かに付着して伸びていく、とてもたくましい水草です。南米原産の水草らしいですが、ヒーターなし(水温15℃以下)でも越冬できました。付着してほしいところにはなかなか付着しない(と思っている)ので、そんなときは、水草用の瞬間接着剤(アズージャパン アクアスケーピング グルーなど)を使ってみてはいかがでしょうか。付属のノズルではなく、別のトレーなどに取り、爪楊枝などを用いてほんの少量、点で固定するのがポイントかと思います。

ミクロソリウム:ウネウネ波打った形状のワカメ?みたいな見た目の水草です。ヒーターなし(水温15℃以下)でも越冬できましたが、夏場の高温には弱いようで、部分的に黒くなったりします。一度黒くなったら治らないようなので、そうなってしまったら根元から切り取り除去します。ちなみに髭みたいな黒い根は活着根といい、流木や石に付着固定するためのもので、そこから栄養を得ているようではないので、しっかり固定できる程度の根を残していれば切っても大丈夫っぽいです(2回くらい切っても変わらず成長を続けています)。ちなみに濾材リバースグレインを導入してから成長速度が上がったと感じています。水質(総硬度の低いこと)が効いているのかもしれません。

アヌビアス・ランケオラータ:みかんの葉だけが束になったような姿をしています。流木には結束バンドで固定しています。ライト代りのLED植物栽培器「灯菜(アカリーナ)」から漏れてくる光(点灯時間:16時間)のせいか、新しい葉は購入当初からあった葉の1/4程度の寸法の小ぶりなものばかりが生えてきます。株分けのとき以外は刃物は使用してません。黄色くなったりして痛んでいる葉はいずれ根本から もげます。刃物で除去するよりも見た目が良いです。

あとがきとして、この環境に至るまでに、本文中のアカヒレ2匹の他に、メダカを8匹、ヒメタニシを1匹、オトシンネグロを2匹 亡くしてしまっています。まだ生存していますがアヌビアス・ナナも衰退しています。水質は6in1でみるかぎり、何かが危険域に達しているなどはなく、同居しているミナミヌマエビは生存しているので、導入時の水合わせを失敗したか、その生体に不敵な管理方法を続けていたことによると思います。複数種の生体を一緒に管理する経験をもっと積まなくてはと感じています。

※間違いや情報不足なところがあるかと存じます。お気づきのことがございましたらご教示いただけますと幸いです。

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