ポリプテルス飼育記録_2

ポリプテルスという魚種をご存知でしょうか。生きた化石といわれるシーラカンスを彷彿させる胸鰭を持ち、初期に発生したとされる魚類が持つ硬鱗(象牙質やエナメル質の層が含まれる。より新しい時代に登場したとされる魚類はそれらが退化して繊維層と骨質層のみの鱗となる)で体表が覆われており、肺で呼吸する等の古代魚の特徴を持った熱帯魚です。

本記事は2021年8月9日より飼育を開始した小型古代魚 ポリプテルスセネガルス の単独飼育の状況(期間はお迎えしてから2か月目)を書き留めるものです。エゴ全開ですが末永くお付き合いするために、どのように飼育してきたか残しておこうという意図があります。アクアリウムをはじめて日が浅いですが、ここに書き留めた内容がアクアリウムをはじめる、継続する何等かの役に立てば幸いです。

飼育設備

前回から大きな変更はありませんが、飛び出しを抑制するための処置を施しました。下記の動画を拝見し、改めて飼育設備を見直して、水中ポンプの投入口の隙間を網で塞ぎました。ポリプテルスの死因で よく挙げられるのが水槽からの飛び出し事故です。柔軟で僅かな穴、隙間に入り込める体をしているので、蓋の切り欠き部分やフィルターの吐出口などは当然として思いもよらないところから水槽の外に抜け出してしまう恐れがありますので気を付けておきたいところです。

参考:ポリプ大好きチャンネル. ポリプテルス飼育者が1番気をつけるべき事, https://www.youtube.com/watch?v=qA2CYmme1kw

給餌

一回あたりの量を人工飼料(グロウF沈降性)を3~5粒、おやつ程度に乾燥川エビを1~3匹として、2日に一回の頻度で与えています。ポリプテルスセネガルスは川や池の底側を生息域としているようで餌は沈下性のものが適するとされています。個体差かもしれませんが乾燥川エビのような浮上性の餌は取りにくるものの沈下性の餌と比較して積極的ではない印象です。
水換え等の水質が大きく変わる作業をした後の給餌は24時間以上空けての実施としています。個体の性格からか給餌や糞の除去で蓋を開ける際の振動でかなり慌てる仕草をみせるので、糞の除去は控えるようにしました。消化不良になっていないかの状態確認と水質悪化を遅らせる目的で実施していたので、状態確認はエアストーンの下に溜まる糞の状態を確認するだけにして、水質悪化の状態は週1回の水質検査で飼育に問題ない程度に留まっているかを確認することとしました。芳しくない場合は飼育魚の体形維持ができるかを観察しながら餌の量を抑えていこうと考えます。

水質

水換えは週一回のペースで、飼育水全量の1/3程度を交換を継続実施中です。新しく注ぐ水はカルキを抜いたものを使用し、水質浄化バクテリア液も追加投入します。バクテリアによって餌の食べ残しや飼育魚の排泄物といった有機物が分解されると水質の維持とともにpHが酸性に傾くので、定期的に水質検査を実施して水槽内の環境変化が飼育魚の状態に悪影響を及ぼさない程度に穏やかであるかを確認します。
都度の糞除去作業を控えたので、どの程度水質変化に影響を与えるかの感覚をつかむために週一ペースの水質検査も継続します。水質確認にはテトラ6in1を使用しています。今回の推移は以下のようになりました。

濾材の洗浄、イオン吸着材(リバースグレインソフト6.8)の更新を9月の3連休に実施したのですが、1週間経過でNO2が0.31mg/Lとなっており、濾過能力が低下していることが伺えます。 濾材を弄ってからの数週間は都度の糞除去作業をすべきかもしれません。またGHが低く、CO2が高い状態は相変わらずです。

ここで酸素濃度はいかほどかが気になったのでセラO2テストで調べてみました。酸素濃度は4.0mg/l程度と飼育に問題ない状態で維持できているようなので大丈夫そうです。

今後の方針

給餌量をもう少し絞ってみようと考えています。ワイルド産でシャープな体形を崩さず維持させたいことと消化不良などの不調を起こさせたくないので気持ち控えめの給餌量としているのですが、若干ふとましくなってる気がします。それ以外は現状維持とします。

また乾燥川エビのと思しき物体が水中で舞っているのを確認しました。食べ残しか、濾過材を弄ったことで水質を悪化させてしまっために上手く消化できなかったかは不明ですが、様子見として乾燥川エビも与える量を控えます。

余談ですが、ミクロソリウムは別の水槽に移しました。新しく生えてきた葉はキレイなのですが既存の葉は成長しないためかコケに覆われて残念な姿になってしまったためです。ミナミヌマエビやオトシンクルスなどのコケを餌とする生体を入れようにもポリプテルスセネガルスの腹の中に納まってしまい(オトシン系は鰭が詰まって飲み込めずポリプテルスセネガルスを道連れにしかねない)、人の手での除去も葉を痛めてしまいそうで躊躇したからです。それでも高めのCO2を活用したい思いから、マツモを新たに導入してみました。浮き草なのでポリプテルスの遊泳スペースを圧迫しませんし、成長が早いとされているのでCO2と水中の栄養分の消費量も多い(それだけ水質浄化も促せる)かなと期待しています。

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