ベランダのビオトープ_再立ち上げ

3月に入りました。朝晩はまだ寒いですが日中は気温20℃届くかという程に暖かくなってきました。
暖かくなってくると動植物の活性が上がってきます。ビオトープを再始動する良い頃合いかと存じます。

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本記事はメダカを生存維持させるためにビオトープの環境がどうなっているかの観察、それを振り返る記録みたいなものです。
これからビオトープをはじめてみようかなとお考えのあなたのご参考になれば幸いです。

飼育設備

今年はメダカ飼育を重点的に取り組むべく、水鉢をサイズアップしました。

新規の水鉢は容量23Lのポリプロピレン製のものです。昨年までは水量5L未満のものでしたので4倍以上の水量を確保できます。


設置場所はベランダです。
床に直接ではなく板を間隔を空けて置いた上に設置することで夏場の水温上昇の軽減を図ります。屋根があり東向きに位置するので直射日光が当たるのは午前中だけなのでスダレ等の日よけは設置せず様子見しようと思います。

設置当日の外観はこのようになりました。中央にはスイレンを植えた5号浅鉢を設置し、水面にはフィランサスフルイタンス(浮き草)を浮かべています。
低床には何も敷きません。代り?にウィローモス(水草)を沈めています。

スイレンは一昨年に入手した株で、毎年3月あたまに鉢から掘り出して根を全て切除し、新たな土と肥料を入れています。肥料はマグァンプKを5gです。今年は追肥しません。メダカの排泄物を糧に生長してもらいたいです。鉢は素焼きのものを使っています。細かな凹凸がある表面をしているので水質浄化バクテリアの住処になるかと考えています。

フィランサスフルイタンスとウィローモスは生長による水質浄化と産卵床となってもらうことを狙って入れています。
フィランサスフルイタンスはチャームさんでお買い物する際に郵送費を浮かす目的で購入した「おまかせ浮き草3種」で得られた浮き草です。寒さに耐性がないためか導入して一週間ほど経過すると部分的に枯れていることが伺えます。

ウィローモスは一昨年から入れている水草です。水面が凍るほどの冬を経験しても絶えることないタフネスがある模様。

水質確認

新規で立ち上げということで、水質浄化バクテリアが十分に発生するまでは水質調査しておこうと考えています。具体的にはアンモニアが検出されなくなるまでです。スイレンへの施肥によると思われるpHの上昇でアンモニウムがアンモニアになるとメダカの生存が難しくなるので注意していきたいです。「NH4/NH3」(アンモニウム/アンモニア)は下記で検査できます。


引用:https://sera.co.jp/?p=1704

メダカを入れる前の週はポリプテルスセネガルスの糞を採取してビオトープに撒き、「NH4/NH3」がどれほど検出されるか確認。飼育水は黄色に染まったので、ほぼ検出されていないようです。水質浄化が効いていると判断し、メダカを導入に進みました。

メダカを導入して1週間。「NH4/NH3」が発生しているためか黄色が少し緑になったようにみえます。

pHはテトラの6in1を用いています。あわせてNO2とNO3を確認します。バクテリアと植物たちによる水質浄化能力がビオトープ維持に追い付いているかの目安としています。

ちなみに立ち上げ段階(Mar.1st)で注水したものはポリプテルスの飼育水です。ある程度はバクテリアが生存している水を用いることで早期にビオトープの環境がメダカ飼育に適した状態になることを図っています。

生体導入

導入する生体は冒頭に記載の通りメダカです。上記の水質調査で問題ないと判断し、ビオトープ立ち上げ8日後に10匹導入しました。1匹につき2Lです。ちなみに幹之メダカという改良品種です。気温が上がると飼育水はグリーンウォーター化して透明度を失うと予想し、光って目立つ品種を選択しました。鑑賞性重視です。本当は写真をあげたかったのですが人影が見えるとかくれてしまうのでアフィリもかねて・・・


給餌について、最高気温が20℃近くいく日だけ餌を与えました。餌は人工飼料「ff03」です。与える量は1日に1回、1匹につき2粒としました。
水質調査からメダカ導入後一週間でpHの上昇が止まり、メダカの排泄物から発生するアンモニアを素早く無害化できるであろう環境が立ち上がったと思われるまで餌は控えめとしたいです。
気温が上がり、繁殖しやすい時期になるまでに十分に餌を与えられる環境になってほしい。

今後の活動予定

水質の変化をみながら給餌量を増やしていき、産卵に繋げていきたいと思います。やはりメダカの醍醐味といえば繁殖だと思うので。
産卵床になってくれるかもしれないフィランサスフルイタンス(浮き草)は衰退していますが放置とします。絶えてしまったら別の浮き草を入れようかなと。ちなみに別の浮き草候補は「おまかせ浮き草3種」で得られた残り2種のアマゾンフロックピット、サルビニアククラータです。アマゾンフロックピットは室外の容量5L未満の水鉢(左の写真)に、サルビニアククラータは室内のポリプテルスの水槽(右の写真)に浮かべています。どれも似たような環境で育つ種なので朝晩が冷える時期の外では厳しいかもしれませんが、とりあえずは別環境で育てておき、どれか1種が生存すれば代りになるかなと考えています。

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