懐く熱低魚?ベタを飼育

ベタは可愛いです。水槽に近付くと餌くれアピールしてきます。飛びついてくることもあります。懐いているかも?と錯覚してしまいそうです(本当のところは条件反射らしい)。

ベタはラビリンス器官とよばれる空気中の酸素を取り込む器官を持っていますので、ブクブク(エアレーション)などがなくても酸欠しにくく、飼育設備にそこまでお金をかけなくてもOKです。5L未満の小さな容器でも飼育可能です。

本記事ではベタの飼育について 経験談を記します。あなたの管理法のご参考になれば幸いです。

設備・備品

購入品は以下の通りで、合計費用は税込み\16,500程度でした。()内に当時の購入金額を記載します。

  • 水槽台(\3,800):GEX 60cm水槽用 組立2段台BK + ダイソー 桐すのこ 31cm×30cm
  • 水槽(\2,500):20cmキューブ水槽
  • 濾過フィルター(\0_水槽セットに付属):GEX スリムフィルターSSN
  • ヒーター(\2,200):GEX スタンディ20
  • クーラー(\3,500):GEX アクアクールファンコンパクト
  • 温度計(\1,000):GEX コードレスデジタル水温計 
  • カルキ抜き(\1,000):B-Blast Aqua-X plus
  • 掃除用具1(\,600):GEX おそうじラクラク クリーナースポイト
  • 掃除用具2(\400):GEX おそうじラクラク クリーナーポンプ

水槽底床は敷かず、ベアタンクで管理しました。ねらいは嫌気性バクテリア増殖の抑制です。バクテリアは生体の排泄物を分解(無毒化)するために発生・増殖してほしい存在なのですが、酸素を好む好気性タイプと酸素を嫌う嫌気性タイプがいます。無毒化に寄与するのバクテリアのほとんどは好気性です。嫌気性タイプも分解できるのでしょうが、結果として水槽から嫌な臭いを発生させるタイプのバクテリアばかりが増える可能性が高い(だからドブは臭い?)と考えています。

濾過フィルターも設置しますが、水流は最弱にしました。ベタは水流に対し、逆らって泳ぐ性質があります。常に流れがあると常に泳ぐことになるので休むことができずに疲弊します。水中に酸素を含ませるには水面を揺らして空気と効率よく触れさせればOKですが、水槽の底面までの水を動かすほどの流れをつくれないので、底のほうまで酸素が行き届きにくく、さらに底に砂利などを敷いていると嫌気性バクテリアが増殖しやすい環境となります。これらを考慮してのベアタンクです。

生体お迎え

水合わせ(元居た環境(水温・水質)から迎え入れる水槽の環境へ徐々に慣らす)を行います。私はベタと一緒に水槽を買ってきてから下記の手順でお迎えしました。

  1. 水槽立ち上げ・・・水槽を台に設置して、カルキ抜きを規定量いれた水道水を半分程度入れる
  2. 水温合わせ・・・買ってきた(パック詰め)状態で水槽に30分浮かす
  3. 水質合わせ・・・パックに小さな切れ込みを入れて水槽の水がパックの中の水と少しずつ混ざっていくようにして1時間程放置する
  4. パックから出てくるまで待つ・・・パックの切れ込みを30分毎に大きくしていく。

ベタがパックからでてきたらパックを回収してお迎え完了としました。

ベタは他の生体との混泳は難しい(ケンカする)ので単独飼育になり、新規で水槽を立ち上げると思います。ベタは(は邪道かもしれませんが)新規立ち上げ水槽にお迎えしてもOKと考えています。理由はベアタンク飼育で、生体の排泄物から発生する毒素はカルキ抜き(水質調整剤:B-Blast Aqua-X plus)に含まれるイオン吸着除去成分で処理し、処理した成分は水換えで除去するという方針にしたからです。

新規で立ち上げた水槽には、導入した生体が生命維持するために放出する排泄物や食べ残した餌から発生する毒素を分解する細菌類(バクテリア)がほとんど存在しません。毒素を分解するバクテリアほとんど存在しない水槽は、どんどん毒の濃度が上昇していく危険な環境ということなので、本来は毒素を分解するバクテリアを水槽および濾過槽内に十分に繁殖させて、生体の排泄物から放出される毒の濃度を生体の生命維持できるくらい分解して薄くできる環境にしてから生体を迎え入れることが必要になります。

管理

お世話の手順として、1週間でみるとこんな感じでした。

  • 月~金曜日:20時頃 給餌、糞の除去、足し水
  • 土曜日:水換え(ほぼ全量交換 フィルターは洗わない)
  • 日曜日:何もしない(給餌しない)

フィルターポンプの出力は最低にして、水温は約26℃設定、ライト代わりとしてLED植物栽培器「灯菜(アカリーナ)」から漏れてくる光(点灯時間:16時間)、水換えはAqua-X plusを規定量混ぜた水を1週間毎にほぼ全量を新しく交換しました。餌および量は、キョーリンひかりベタを7粒です。

ほぼ全量交換の水換えを継続した理由は、バクテリアのいない水道水にAqua-X plusを入れたものを飼育水としたかったからです。生体を新しく水槽に迎え入れるとき、できるだけストレスのかからないように水合わせ(元居た環境から別の環境へ徐々に慣らす)を行います。水換えするときも、古い水(元居た環境)を減らし新しい水を入れる(別の環境へ移行させる)わけですから、ストレスがかかります。ですが古い水と新しい水がほとんど同質ならばストレスは小さくなるはずです。ほとんど同質の水を得るには、水道局で厳しく成分管理された水道水を元にするのが一番簡単なはずです。水道水に毒素をイオン吸着除去する成分をまぜたものを飼育水として、給餌ついでに糞を取ることで次の水換えまで水質変化を遅らせて、水換えによるストレスをできるだけ小さくする。これを念頭に管理していました。水質管理はテトラテスト 6in1 試験紙(淡水用)を利用しています。記録から水質は安定していたようです。

あとがきとして、私はこの写真のベタを不注意で亡くしてしまいました。このベタは眠るとき決まってヒーターと水槽壁面の隙間のキスゴムに引っかかるようしていました(おやすみベタリーフなどは使ってもらえませんでした)。水は温度が高くなると溶存酸素量が減ります。睡眠中にヒーターが稼働して酸欠状態になり、キスゴムに引っかかってそのままいってしまったと推測しています。水槽内に生体が引っかかってしまうような事故が起こる環境はつくらないよう注意したいです。

※間違いや情報不足なところがあるかと存じます。お気づきのことがございましたらご教示いただけますと幸いです。

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