きっかけは、愛魚ポリプテルスセネガルスの餌用に自宅でメダカを増やせないかと考えて、youtubeで動画検索していたことでした。屋外に設置した水鉢に水草やメダカを導入して生態系を作り出すビオトープにきれいに咲いているスイレンの動画に魅せられて自分でも咲かせてみたいと思い、ベランダでスイレンとメダカのビオトープづくりを2020年5月頃からスタートしました。
youtubeなどで情報収集しつつも、初心者にもかかわらず余計なことを考えて不適切なことをやってしまっていることが多々あると存じます。これからスイレンをはじめてみようと考えている あなた の反面教師的な参考になれば幸いです。
栽培設備
水鉢のサイズについて、直径40cm以上で深さ20cm以上のものがスイレン栽培に適しているとのことですが、価格が1万円以上で心挫かれ、半額未満の10号の水鉢(直径30cm、深さ15cm程度)でスタートしています。水鉢自体のサイズアップは予算がおりません。なんとかこのままの小さなサイズで咲かないか初心者ながら試行錯誤していきます。
動画を見たままの浮足立った状態の勢いそのままにホームセンターに行って水鉢とスイレン、2cm厚くらいの木の板(集成材)を購入し、ベランダに設置しました。メダカを迎え入れる前なので、水道水をそのまま入れてからスイレンをポットのまま沈めました。
集成材は水鉢とベランダ床のコンクリートの間に敷くことで空間をつくり、水鉢内の温度変化を穏やかにすることを図っています。それが幸いしてか1cm厚み程度の氷が張るくらいの冬でも越せました。
植え替え
株分けや植え替えは3月~4月頃に実施します。上記のような窮屈な環境が災いしてか2020年は咲かせることはできていませんが、今年こそは ということでネットから情報を仕入れながら植え替えしました。実施手順は次の通りです。写真を撮りながらか90分くらいの作業時間でした。汚れるのでチラシなどを敷き、ニトリル手袋などを着用することを推奨します。
- 水からスイレンのポットを取り出す
- スイレンの株をポット(鉢)から取り出す
- 株についた土を洗い流す
- 古い根を除く
- 脇芽が出ている場合は株分け
- 新しい土を準備する(粘土状に練る)
- 鉢に新しい土を入れる(鉢の半分くらいの深さまで)
- 肥料を入れて、上から土をかぶせて埋める
- 株を植え付ける(葉が出ている)
- 植え付けた鉢を水に戻す
ポット内に古い根(去年までに出てきた根)が詰まっていると新しい根を張る場所がないため成長が難しいとのこと。よって古い根は全てハサミで切断除去しました。株から脇芽が出ている場合は切り取る(もしくは 捥ぎ取る)ことで脇芽を新しい株として増やせるそうです。
スイレンは地表を這うように成長します。また株から葉が生えている部分を起点にして伸びていきます。写真の株は切り口の反対方向へ伸びていくはず。ここで、古い根は葉が出ている側の半分までしか生えていませんでした。根がないということは株の成長に寄与ていないのかもしれないし、植え付けたときに根を張るスペースを広げれるだろうと考え、思い切って切断除去しました。
6号(直径18cm)以上の浅鉢が良いとのことですが、5号の素焼き浅鉢に植え付けました。ボウフラ駆除係として導入されて氷点下の環境を乗り切ったメダカの遊泳スペースを確保し、あわよくば繁殖もねらいたい欲張り仕様です(二兎追って一兎も得れなさそう)。
まずは5号素焼き浅鉢に荒木田土を1L程度入れました。
次に荒木田土が油粘土のような固めの粘土状態になるように一晩以上溜め置きの水道水を少量ずつ加えて練りました。肥料が水中に溶出しにくくなるのでスイレンに肥料が効きやすくなるそうです。
出来上がった粘土状の荒木田土に窪みをつくって株を植え付ける場所をつくります。このとき、株は切り口が鉢の縁に接触するくらいのところに置きに斜めに寝かせて、株から葉が生えている部分から1cm程度の高さまでが土から露出するように浅く植え付けました。
肥料は緩効性肥料マグァンプK中粒を6粒程度 土から露出しないよう深めに埋め込みました。マグァンプKはハイポネックス社の商品紹介より、水に溶ける有効成分が溶け出した後は、水には溶けずに根から出る酸などで溶け出す有効成分がゆっくり溶け出す仕様の肥料です。土1Lに対し2~8gを目安として使用するのが良いとのことです。上記と同量程度でも埋め込む前後で生えてくる葉の大きさが1.5倍くらい違っていました(効いている間は葉の大きさが直径6~8cm程度)。様子をみながら追加するかを判断しようと思います。
経過観察
植え替えから1ヵ月経過の状況として、新しい葉が生えてきましたが、鉢を沈めた場所が不適切で水面から飛び出し干乾びかけています。また、干乾びかけたからか、株を半分に切断したためか、肥料が足りないからか葉も500円玉くらいの大きさです。次に生えてくる葉が同様の大きさならば肥料を追加します。また、株から葉が生えている株元まで光にあたるほうが花が咲きやすいそうなので、隠すように広がった葉は根本から切断除去します。せめて株をダメにしてしまわないように、維持管理していけるよう観察していきます。
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