ポリプテルス飼育記録_21

爬虫類をペットにしてみたいけど家族からお許しを得られない。そんなアナタにポリプテルスというお魚をおススメします。


遠目ではドジョウのようですがヘビやトカゲのような顔付と背中に小さな三角形のヒレがたくさん並んでいる外見は爬虫類好きにとっては魅かれるものかと存じます。尾ビレをあまり動かさずに胸ビレを羽ばたかせるように泳ぐ様も愛嬌があります。大きさも30cmくらいに留まる種がいるので飼育容器(水槽)の設置で室内が圧迫される可能性は低いかと存じます。

ポリプテルスについて

デボン紀(4.16億年~3.592億年前)に発生して現代まで発生当時の姿のまま現存するとされています。
Polypterus は「多くの(Poly)ひれ(pterus)」という意味で、名のとおり背中に小離鰭(しょうりき)と呼ばれる菱形の背びれが10枚前後ある。これは、尾びれに当たる位置にまで並び、尾びれに該当する鰭はない とされています。

参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%86%E3%83%AB%E3%82%B9

ポリプテルスは種類により体長100cmを超えるものから成魚でも30cm程度に留まるものまで存在します。本記事で紹介している種はポリプテルスセネガルスという種で飼育環境下では30cm程度に留まるとされています。東南アジアでブリードされており、流通量が多く、古代魚飼育の入門種とされています。柄のないシンプルな体表をしており、アルビノやプラチナ(白色色素が多い)、ヒレ長などの特殊個体が多く作出されている種です。

種類や飼育設備等は下記が非常に参考になります。

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我が家では鈴木製作所らんちゅう水槽(60cm×45cm×高さ30cm 水量:約65L)にて飼育しています。一般的な60cm水槽(60cm×30cm×高さ36cm 水量:約57L)よりも奥行方向に幅をとりますが、10%程度水量が多くて高さが6cm低いのでメンテナンスが楽になるかと。

生体動向・今後の方針

ポリプテルスは飢えに強くて病気になりにくい丈夫な種とされています。ただし大食漢であり、慣れてくると餌をねだるような仕草をみせるため、ついついたくさんの餌を与えてしまい糞や餌の残りが溜まりやすくなります。そうなると飼育環境(水質)が悪くなって病気になってしまうかもしれません。そうならないように定期的に水質検査をしています。検査結果(直近三か月)と給餌量をグラフ化してみました。

水質はテトラのアプリと検査試験紙(6in1)で確認しています。続けることが大事と考えて、できるだけ簡単な方法を選択しています。


重要視しているものはNO2(最適数値は0.30mg/L以下)とNO3(最適数値は25mg/L以下)、pH の3点です。

NO2やNO3は生体の代謝物や排泄物を分解する過程で発生するもので、水中に多く存在するとお魚の免疫を弱らせてしまう可能性があるので、低い値で留めるよう給餌量に気を付けていきたいです。
pHは酸性かアルカリ性かを示す指標で、その変化は生体にとって大きな負荷になります。大きな変化は水換えなどのメンテナンスをする際に起こりうるので事前に値を確認して水換えする水量も考えていきたい。

水換え頻度は一週間に一回。飼育水全量の1/3程度の交換を実施しています。新しく注ぐ水は飼育水と同じくらいに温度調節してカルキ抜きします。今月はじめに濾過槽内のろ材(キャビティ)を半分量洗浄しました。その影響からか水の汚れの指標となるNO2,NO3の値はは昨月よりも若干低い。


キャビティは塩ビ製のろ材でセラミックス製のものと比べてとても軽いです。大きな濾過槽を構えたいが重量を抑えたい方におススメできる濾材といえます。

さて、ポリプの体調は良好なよう。食欲もあるようで粉々に食い散らかした人工飼料も綺麗に食べきるほど。ですが週一回に与えている冷凍アカムシの食い付きが非常に悪い。残した場合の回収に手間取る餌なので別の冷凍餌を試してみる良い機会かもしれません。
水質浄化目的で導入したサルビニアは完全に姿を消しました。何が要因かは不明です。現環境では生きれなかったとして、諦めて人力で水質維持に努めます。

本記事は小型古代魚 ポリプテルスセネガルス の単独飼育の状況(お迎えしてから21か月目)を書き留めるものです。
ここに書き留めた内容が熱帯魚飼育をはじめる切っ掛けや何かしらの役に立てば幸いです。

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