賃貸集合住宅のベランダの片隅でイチジクの鉢植えを栽培しています。
今年のはじめに7号鉢から9号鉢に植え替えしつつ、昨年伸ばした枝を主幹から切除するほどの剪定を行った後の生長観察です。
結論として、ベランダの奥行を超える程に横方向に生長し、果実を収穫できました。
栽培記録
1月頃に主幹が半分くらいの長さになるよう切断した苗木
4月3週目に新たな葉を出しはじめ
ミズゴケで露出する用土を覆ったのがよかったのか、水切れもほぼ起こさず5月6月は急成長。
6月の中頃にベランダの奥行に収まらないほどに横方向に生長しました。
その頃には親指サイズの実も確認できました。
果実はお盆の頃に収穫できました。生食で十分甘味を感じられる程でした。
イチジクについて
本記事で紹介しているイチジクは「桝井ドーフィン」という品種です。
イチジクの原産地はアラビア南部や南西アジアといわれており、メソポタミアでは6千年以上前から栽培されていました。日本には江戸時代初期にペルシャから中国を経て長崎に伝来したとされる説があります。
イチジクは挿し木で増やせ、品種も多く作出されています。イチジク属の植物は自然ではイチジクコバチ属の蜂が共生しており受粉を助けてます。日本にはイチジクコバチは分布しませんので、主に単為結果性品種が栽培されています。掌状の葉が3つに分かれているものは江戸時代に輸入されたもの(蓬莱柿)で、5つに分かれているもの(桝井ドーフィンなど)は明治以降に入ってきたものとされています。
参照:
育て方
購入した苗木には下記の取説が同封されていました。管理法はそちらや下記サイトを参考にします。
水やりについて、1回あたり800mL程度の水量を与えるとして、涼しい時期は三日に1回程度。最高気温20℃を上回るようになれば毎朝1回。最高気温が25℃以上になるころには毎日朝晩1回のペースで実施しました。
水切れを起こすと葉が力なく垂れ下がります。
こうなったタイミングが給水量を見直すタイミングかと存じます。
肥料について、今回植替え時に花・野菜用の培養土を加えました。その際は緩効性肥料は与えませんでした。
代りに葉を出してからは毎週1回水耕栽培向けの液肥を規定量で与えました。今回の液肥は、「おうちのやさい」という一液性のもの。ハイポニカよりmlあたりの価格は高いですが手間は半分。手軽さが魅力です。
次の収穫に向けて
鋸で切断してワセリンを塗っとくだけという素人処置を施しても強靭な生命力で実をつけたイチジク。
取説の通りに来年4月に施肥しつつ、変わらず週1回の液肥でおそらく収穫は楽しめると推測します。
それより凄まじい生命力で借家のベランダに納まりきらない生長を見せたことのほうが対処項目としては重いかなと。次の休眠期が来た時に上手い仕立てを考えないとです。とりあえず左右に伸びている枝2本を残してそれ以外の枝は切除しようかと。
残したい枝の生長点付近には花芽っぽいものが付いているので、来年のお楽しみとして残しておき、その次の休眠期に適当な長さに仕立てようかな。
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