本記事は小型古代魚 ポリプテルスセネガルス の単独飼育の状況(お迎えしてから20か月目)を書き留めるものです。
ここに書き留めた内容が熱帯魚飼育をはじめる切っ掛けや何かしらの役に立てば幸いです。
ポリプテルスについて
デボン紀(4.16億年~3.592億年前)に発生して現代まで発生当時の姿のまま現存するとされる古代魚です。
Polypterus は「多くの(Poly)ひれ(pterus)」という意味で、名のとおり背中に小離鰭(しょうりき)と呼ばれる菱形の背びれが10枚前後ある。これは、尾びれに当たる位置にまで並び、尾びれに該当する鰭はない とされています。
参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%86%E3%83%AB%E3%82%B9
種類や飼育設備等は下記が非常に参考になります。
ポリプテルスは種類により体長100cmを超えるものから成魚でも30cm程度に留まるものまで存在します。本記事で紹介している種はポリプテルスセネガルスという種で飼育環境下では30cm程度に留まるとされています。東南アジアでブリードされており、流通量が多く、古代魚飼育の入門種とされています。柄のないシンプルな体表をしていますが、その分 原始的な魚の特徴とされる鱗(ガイノン鱗)が強調されており、比較的スマートな体形の美しい種かと存じます。
飼育記録
ポリプテルスは水質に過敏でない丈夫な種とされています。ですが大食漢で慣れてくると餌をねだるような仕草を見せることからついつい給餌量が多くなり、結果として水質悪化させて病気にさせたなんてことがないとも言えません。
そうならないように定期的に水質確認して健康体で飼育することを目指して記録を残します。検査結果(直近三か月)と給餌量をグラフ化してみました。
こちらで重要視しているものはpHとNO2(最適数値は0.30mg/L以下)とNO3(最適数値は25mg/L以下)の3点です。水換え頻度は一週間に一回。飼育水全量の1/3程度の交換を実施しています。新しく注ぐ水は飼育水と同じくらいに温度調節してカルキ抜きします。水換えによる急激なpH変動でストレスを与えしまうのは致し方なしとして、とりあえず現状ルーチンを継続しつつ給餌量を調整すれば水の汚れの指標となるNO2,NO3が閾値以下で管理できそう。
生き餌を与えた週は水換え時にミズミミズが舞い上がってくるのが目立つようになった。その週に思いのほかNO2,NO3が上がらなかったのはミズミミズのおかげなのかもしれない。
水質はテトラのアプリと検査試験紙(6in1)で確認しています。続けることが大事と考えて、できるだけ簡単な方法を選択しています。
生体動向・今後の方針
頭部の傷は目立たなくなったかな?完全に消えたわけではないですが、現状問題なさそうなのでヨシとします。
ミナミヌマエビを与えてから、食欲に拍車がかかったのか餌をねだったり、探したりする仕草をよく見るようになりました。そこで調子に乗り今月はヤマトヌマエビを10匹投入。結果としては飼育個体には不適な餌だったよう。捕食を試みるも逃げられる。死骸になってしまったものには興味を示さず。さんざ追いかけられたストレスか、水合わせをミスしたのか1週間でヤマトヌマエビは8匹死亡。残り2匹も次の週には姿を確認できなくなりました。この2匹は上手く捕食できたのかもしれませんが歩留まりが悪い。ヤマトヌマエビには大変申し訳ないことをしてしまった。
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