ポリプテルス飼育記録_3

ポリプテルスという魚種をご存知でしょうか。約4億1600万年前から約3億5920万年前の時期に出現したとされ、そのころから姿を変えずに現代まで生存してきたとされ、四肢動物のように水中で体を胸鰭で支えている様をみせたりと魚類が硬い骨を得てから水中や陸上と環境にあわせて進化を遂げていく分岐点を見せてくれているような熱帯魚です。

本記事は2021年8月9日より飼育を開始した小型古代魚 ポリプテルスセネガルス の単独飼育の状況(期間はお迎えしてから3か月目)を書き留めるものです。エゴ全開ですが末永くお付き合いするために、どのように飼育してきたか残しておこうという意図があります。アクアリウムをはじめて日が浅いですが、ここに書き留めた内容がアクアリウムをはじめる、継続する何等かの役に立てば幸いです。

飼育設備

GEXマリーナ600BKSデュアルクリーンセットにてベアタンクで飼育中です(前回から大きな変更はありません)。10月に入って最低気温が20℃を下回ってくるようになりました。ヒーターなどの加温器具を動作させる時期です。これらを用いて水温を24±1℃に留まるようにしました。
ポリプテルス等の生息する熱帯地域では日本ほど水温が低下する時期はないので、このままではポリプテルスは日本の冬を越せません。よって生存可能な程度に水温を上昇させるヒーターなどの器具が必要になります。ヒーターは製造メーカー毎に推奨する期間で更新します。ヒーターは26℃固定のものや、サーモスタット(温度調節器)が一体化されているもの、サーモスタットとヒーター別々のもの等バリエーションがあります。

給餌

一回あたりの量を人工飼料(グロウF沈降性)を3~5粒、おやつ程度に乾燥川エビを1~3匹として、2日に一回の頻度で与えています。
水換え等の水質が大きく変わる作業をした後の給餌は24時間以上空けての実施としています。
硝酸塩が多く検出されるようになったことから糞は見つけ次第除去する方針に戻しました。
また、頻繁に餌を探す仕草や何もないところに噛みつくような仕草を見せるようになりました。給餌量が足りないのかと推測しますので、次月は水質変化を見ながら人工飼料の供給を増やして様子見します。

水質

水換えは週一回のペースで、飼育水全量の1/3程度を交換を継続実施中です。新しく注ぐ水はカルキを抜いたものを使用し、水質浄化バクテリア液も追加投入します。バクテリアによって餌の食べ残しや飼育魚の排泄物といった有機物が分解されると水質の維持がなされますが、pHが酸性に傾きます。よって週一ペースの水質検査を実施します。定期的な検査で水槽内の環境変化が飼育魚の状態を悪化させないように管理することを目指します。
水質確認にはテトラ6in1を使用しています。今回の推移は以下のようになりました。

糞の除去などの手入れを控えたことで徐々に硝酸塩が多く検出されるようになったので10月4週は都度の手入れを再開しました。pHは6.4以下~6.5付近と酸性よりの状態です。次月は水換えの量を1/3から若干多めにしてみることもトライしてみようかと検討中です。また糞の除去を控えた時期はCO2が5mg/lと低い位置にとどまりました。

糞などの有機物が残存していることでマツモの生長や光合成が促されるのでしょうか。しかし水質維持する程度には至っていないので糞除去を実施します。

今後の方針

餌を欲しているような仕草が伺えるので給餌量を増やしてみようと考えています。またヒーターを稼働させるようになって頻繁にガラス面に口元を擦り付けるようになりました(すこし血が滲んでいるようにも見える(-_-;))。対策として、吐出口をガラス面に向け水流をできるだけ殺し、エアレーションを切り、さらに活性が高まり早く傷が癒えることを期待して水温を 26±1℃と設定して様子見とします。なぜかは不明ですが水の流れを穏やかにして水温を高めに保つと落ち着きを取り戻します。発生時期から考えると水温低下が主な要因な気もしますが、上部フィルターの吐出口に頭を突っ込むことも起こしたので上記の処置を実施しました。

ポリプテルスにも ベタのように水流に逆らって進む といった本能のようなものがあるのでしょうか。もし水流を嫌がるような心境の変化があったならば、弱い水流でも水質をある程度維持できるように何かしらの策を練らねばなりません。ちなみにエアレーションを切って1週間が経過した水質は以下のようになりました。

亜硝酸が高くなる傾向にあります。バクテリアの浄化能力が(弱った?)追い付いていないことが伺えます。とりあえず餌を増やす(減らさない)方針は変えたくないので、マツモを増やして水質浄化を試みます。

また、酸欠の可能性ですがエアレーションを切っていても溶存酸素濃度は4.0mg/l以上はあるようです。濾過フィルターは上部式で水面を揺らして溶け込ませられる仕様をしているのが効いているようで一安心です。

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