ポリプテルスについて紹介します。
デボン紀(4.16億年~3.592億年前)に発生して現代まで発生当時の姿のまま現存するとされる古代魚です。野生下ではアフリカでのみ確認されますが東南アジアでブリードが行われており、幼魚ならばホームセンターやペットショップで安価に販売されていたりします。ポリプテルス目として現在17種ほどが確認されており、成魚で25cm程度に収まる種から、100cmを超える程に成長する種まで存在する中型から大型の魚種で、いずれも肉食性の淡水魚です。厳つい印象を受けるかもですが、餌をねだるような仕草も見せる愛嬌のあるお魚です。
本記事は2021年8月9日より飼育を開始した小型古代魚 ポリプテルスセネガルス の単独飼育の状況(期間はお迎えしてから4か月目)を書き留めるものです。ただのエゴですが末永くお付き合いするために、どのように飼育してきたか残しておこうという意図があります。アクアリウムをはじめて日が浅いですが、ここに書き留めた内容がアクアリウムをはじめる、継続する何等かの役に立てば幸いです。
飼育設備
GEXマリーナ600BKSデュアルクリーンセット(水量51Lの水槽+上部フィルターのセット)にてベアタンクで飼育中です。
頻繁にガラス面に口元を擦り付けるような自傷行為を回避すべく、水流を穏やかにした状態(上部フィルターの吐出口をガラス面に向け、エアレーションを停止)と、水温を 25℃を下回らないようサーモスタット設定した状態を維持しています。これにより自傷行為は確認されなくなりました。
飼育者目線になりますが、エアレーションを停止することで上部フィルターの落水音が聞こえるようになりました。エアレーションって案外うるさかったのだなぁと感じる次第です。飼育水を良い状態で維持するためにエアレーションは有効ですが、別の方法で水質維持できるならエアレーションはなくしていきたいかなと考えている次第です。
給餌
一回あたりの量を人工飼料(グロウF沈降性)を3,4粒、おやつ程度に乾燥川エビを3匹程度として、2日に一回の頻度で与えています。
水換え等の水質が大きく変わる作業をした後の給餌は24時間以上空けての実施としています。
糞は確認次第除去する方針を継続しており、水換2日前に給餌して、水換後1日経過して糞を確認するようになりました。水流を穏やかにしたことで糞を形を保った状態で確認できるようになったことが要因と考えます。ここで今与えている餌は消化するまでに3日程度を要すると考えられます。消化しにくい餌なのか、一度に与える量が多すぎるのかは判断できませんが、様子見として次月はもう少し給餌の間隔を空けるか、量を減らそうかと考えます。生体の消化器官を休ませる(負荷を減らす)期間をつくったほうが良い?かなと考えての処置です。
水質
水換えは週一回のペースで、飼育水全量の1/3程度を交換を継続実施中です。新しく注ぐ水はカルキを抜いたものを使用し、水質浄化バクテリア液も追加投入します。バクテリアによって餌の食べ残しや飼育魚の排泄物といった有機物が分解されると水質の維持がなされますが、pHが酸性に傾きます。よって週一ペースの水質検査を実施します。定期的な検査で水槽内の環境変化が飼育魚の状態を悪化させないように管理することを目指します。
水質確認にはテトラ6in1を使用しています。今回の推移は以下のようになりました。
2021.Nov. | 1st_week | 2nd_week | 3rd_week | 4th_week |
---|---|---|---|---|
NO3[mg/l] | 49 | 13 | 23 | 22 |
NO2[mg/l] | 0.15 | 0.01 | 0.33 | 0.01 |
pH | 6.4 | 6.6 | 6.6 | 6.5 |
エアレーションを停止していますが、都度の糞の除去を実施したことで亜硝酸が注意域に達するも水質悪化は穏やかであったかなと考えます。また、初期からの水質記録と給餌量のグラフを並べてみると給餌量の増加と硝酸塩の上昇が連動していることがよくわかります。エアレーションの有無(OCt.3rd weekの前後)で水質浄化バクテリアの活性に影響していることも伺えます。飼育設備を安易に改良(サイズアップとか?)できるわけではないのでデータどりを継続し、現状設備の濾過能力で賄える給餌量を見極めていきたいと考えます。
今後の方針
飼育水の溶存酸素を下げる処置(エアレーションを停止)を実施したことで水質浄化バクテリアの活性が下がりましたが、色々な言い訳の下に給餌量を抑えて水質悪化を抑える方針で様子見します。
また、マツモの表面が珪藻で覆われていることが目立ちます。ですが溶けて崩れることなく新しい芽をだして生長する兆しが見えているので、若干ながらも水質浄化に寄与していると考えます。この調子で増殖し続けてくれることを願って水槽内に浮かせておくことは継続します。珪藻がひどくなってきたら水槽内で隔離容器を設置し、その中でマツモとお掃除係としてミナミヌマエビを入れてみるのも面白いかなと画策中です。
コメント