ポリプテルスについて紹介します。
(デボン紀(4.16億年~3.592億年前)に発生して現代まで発生当時の姿のまま現存するとされる古代魚です。
Polypterus は「多くの(Poly)ひれ(pterus)」という意味で、名のとおり背中に小離鰭(しょうりき)と呼ばれる菱形の背びれが10枚前後ある。これは、尾びれに当たる位置にまで並び、尾びれに該当する鰭はない とされています。
参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%86%E3%83%AB%E3%82%B9
本記事は2021年8月9日より飼育を開始した小型古代魚 ポリプテルスセネガルス の単独飼育の状況(お迎えしてから9か月目)を書き留めるものです。ただのエゴですが末永くお付き合いするために、実施したことを記録しておこうという意図があります。アクアリウムをはじめて日が浅いですが、ここに書き留めた内容がアクアリウムをはじめる、継続する何等かの役に立てば幸いです。
ポリプテルスは上顎が突出するタイプ(パルマスタイプ)と下顎が突出するタイプ(ビッチャータイプ)に分けられます。本記事で紹介しているセネガルスはパルマスタイプに分類されます。パルマスタイプはポリプの中では小型種の割合が高く、セネガルスは飼育環境下では全長30cm程度に留まるとされます。大きさから60cmレギュラー水槽でも終生飼育可能で、ブリード産ならば人工飼料にも慣れていたりと給餌にも困らせられないのでポリプ飼育の初挑戦に適した品種といえます。
飼育設備
GEXマリーナ600BKSデュアルクリーンセット(水量51Lの水槽+上部フィルターのセット)にてベアタンクで飼育中です。
水温は25~26℃に納まるように管理しています。
水流はできるだけ起こさないように上部フィルターの吐出口をガラス面へ向け、エアレーションはなしとしています。
今月はろ材を全更新しました。これまで使用していたのは太平洋セメントのパワーハウスという多孔質のセラミックスです。こちらをウォーターエンジニアリングのキャビティというヒダを球状に丸めたような塩ビ製ろ材に変更しました。
実施の背景は飼育設備を更新することを画策しての準備です。新しい水槽は計算上65L程度入るものを予定しています。これまでのベアタンクでは底が鏡になるので薄く砂を敷きたい、水槽にあわせて台も重たくなる等の設備荷重が大きくなることを少しでも軽減したい思いがあり、ろ材を塩ビ製の軽い素材のものに変えることを試みました。ちなみにろ材更新は一度に完了させずに半分量ずつ2週間にわけて実施しました。
給餌
ろ材更新と水質浄化を担うバクテリアを一度に大量駆除するような危険行為を行ったため、かなり控えめに
・一日一回 1粒だけ ライトが消灯している時間に人工飼料(クレストフリークボトムズ)を与える
のみを実施しました。
給餌前にはNH3/NH4の濃度も測り、0mg/L(黄色)ならば給餌を実施することにしていました。
上記のように給餌量を抑えたためか、クレストフリークボトムズの食い付きは良好で、粒のサイズが大きく食べ辛そうなのは相変わらずですが諦めて放置するようなことなく(単に食べ方が上手になっただけ?)3分と経たずに飲み込むようになりました。
ちなみにクレストフリークボトムズ1粒程度の給餌量ではNH3/NH4の測定で5mg/L(黄緑色)以上を示すことはなかったです。
水質調査
水換えについて、週末に飼育水全量の1/3程度の交換を実施しています。糞の除去については見つけ次第のスポイトで吸い取って除去しました。新しく注ぐ水はお湯を混ぜて温度を飼育水と同じくらいに調節してカルキ抜きしたものを使用しています。水質確認にはテトラ6in1を使用して観察していきます。今回の推移は以下のようになりました。
ろ材更新を実施したことで過去記録程のpH低下が起こっていない状況(有機物の分解が抑えられたためかpHは6.9どまり)も確認されましたがはNH3/NH4の濃度測定も併せてアンモニアはほぼ検出されていないといえるのでポリプの生命を脅かすほどの環境変化とならなかったとしてまずは一安心です。
ちなみに水質浄化の助けになればなぁと淡い期待をして導入した浮き草サルビニアククラータは現環境が快適なのかぐんぐん生長しています。水質浄化バクテリアが激減してもそこまで水質悪化していないことを鑑みると浮き草が生長するのに水中の余分な栄養をうまく消費してくれていることが伺えます。
今後の方針
水槽のサイズアップを企んでいます。借家で1階ではなので60cmワイド水槽(サイズ:600450450mm 水量90L以上)の設置も怖かったので、60cmワイド水槽と同等の設置面積で高さ低い(300mm)鈴木製作所らんちゅう水槽を導入しようかなと。
高さが6cm小さくなることがポリプにとってストレスになるのか少し心配です。また底面もガラスではライト点灯中は光が反射して眩しいので砂を敷こうかと。敷くのはショップでもポリプの飼育設備で使われているガーネットサンドで。底に落ちた餌を吸い込むように(みえる)食べているポリプが砂を誤飲するのは怖いですが、実績のある砂を選んでいれば大丈夫でしょう。新しく水槽を立ち上げる(それを計画するだけでも)のは怖いながらもワクワクします。
コメント